【イベント】瀬々敬久特集上映
- 東京都
| 日 程 |
2021年4月24日[土]
| 会 場 |
| 内容 |
若き日の鬼才の初期傑作、奇跡のフィルム上映三本立て。
瀬々敬久(監督)と井土紀州(脚本)によるトークショーも開催。
ついにこの日が来た。今回の映画一揆外伝は「草莽篇」と題して、瀬々敬久監督の初期作品特集上映をお送りする。
『64 ロクヨン』『8年越しの花嫁』『糸』の大ヒットで、今や日本映画界を代表するフィルムメイカーとして確固たる地位を築いた瀬々敬久監督。その初期の、さらに黎明期の、ひとりの映画作家が生まれゆく瞬間に映画一揆にしかできないやり方でスポットライトを当てたい。
まだ「実録殺人」というライフワークに到達する以前の、まだ「ピンク四天王」とすら呼ばれていなかった頃の、風景や昭和史や映画愛に耽溺するような若く瑞々しいフィルムたちが、たった一日だけスクリーンに甦る。
全作未配信、未DVD化、劇場上映の機会も希少な作品ばかりを集めたレアな三本立てを、全作フィルム上映にてお届けする。
お見逃しなきよう。
映画一揆外伝スタッフ一同
<上映スケジュール>
4月24日(土)
16:30 | 『ギャングよ 向うは晴れているか』(28分) |
17:00 | 『獣欲魔 乱行』(61分) |
18:15 | 『牝臭 とろける花芯』(61分) |
19:20 | トーク:瀬々敬久(映画監督)、井土紀州(脚本家/映画監督) |
<上映作品>
■上映作品
①『ギャングよ 向うは晴れているか』
1985年/28分/16mm
監督・脚本|瀬々敬久
撮影|松岡邦彦
出演|山谷美香 櫻井篤史 岡山毅
ヤクザ者。右翼少年。花畑を探す少女。京都大学在学中の瀬々敬久が16ミリフィルムで撮影した伝説の自主映画。「モモという名の少女」の物語は、ピンク映画監督デビュー作『課外授業 暴行』(89)から第二作『獣欲魔 乱行』(89)へと受け継がれ、黎明期瀬々敬久フィルモグラフィーの重要な一角をなす。
②『獣欲魔 乱行』
1989年/61分/35mm
監督|瀬々敬久
脚本|佐々木宏 瀬々敬久
撮影|斉藤幸一
出演|中島小夜子 小林節彦 伊藤猛 伊藤清美 下元史朗
人生に絶望した男がテレクラで拾った少女は「グリコ森永事件」の真犯人だった。『罪の声』に先駆けること28 年、若き瀬々敬久が昭和史の闇と格闘しながら、犯罪者=自由人への憧憬を道連れに、疾走しながら停滞しながら東京~京都間を流れゆく奇妙な逃避行。どこにもたどり着けない静かな終焉。(原題:『青空』
③『牝臭 とろける花芯』
1996年/61分/35mm
監督|瀬々敬久
脚本|井土紀州 瀬々敬久
撮影|斉藤幸一
出演|穂村柳明 槇原めぐみ 川瀬陽太 伊藤清美 下元史朗 伊藤猛 小水一男
松本大洋『鉄コン筋クリート』を下敷きにしながら、貫かれるのは水のイメージ。集合的無意識のような水。共同脚本の井土紀州とのコラボは、少女の内面が水底に沈む『KOKKURI こっくりさん』(97)を経由して、半水没した田舎町の殺人劇『雷魚RAIGYO』(97)で最高潮に達することとなる。(原題:『俺たちゃ二十一世紀の糞ガキタチ』)
| イベントURL |
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/ei/eigaikkigaiden5.html