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【特集】イングマール・ベルイマン特集

シネマテーク
  • 広島県
開催期間:4月21日[水] ~29日[木・祝]

| 日 程 |  

4月21日[水] ~ 4月29日[木・祝]


| 会 場 |  

広島映像文化ライブラリー


| 内容 |  

『魔術師』
怪奇現象、超能力、交霊術…といったオカルト的要素に科学と呪術、芸術と権力などの二項対立をごった煮で凝縮し、愉快なエンタテイメントへと昇華した初期の到達点。旅廻りのマジシャンの一座と、彼らの見世物のトリックを見破ろうとする役人たちの一夜の騒動を描く。ベルイマンが問う、芸術家とショー・ビジネスの正体。

『鏡の中にある如く』
夏、孤島にやってきた4人の家族。狂気へと走ってゆく娘に対し親として何もできず、むしろ作家としてその姿を冷徹に記録したいと思ってしまう父。愛をささやきながら、沈黙するほかない夫。無邪気な弟は、唯一の心の拠り所だったが…。神の前提なしでいかに愛を証明するか、その途方もない模索が始まった。

『ファニーとアレクサンデル』
劇場を経営する一族の2年間を、二人の幼い孫の視点を通して豪華絢爛に描き、ベルイマンをして
「映画作りの面白さを味わい尽くした」と言わしめ、世界中で大ヒットを記録した集大成たる超大作。受難の旅を経た彼らの無垢な祈りは、生きとし生けるものすべての悲しみを包み込み、生の喜びに満ち溢れたこの上ない幸福なステージへと私たちを導くだろう。

『仮面/ペルソナ』
失語症に陥ったスター女優と、彼女を看病することになった看護師。海辺の別荘でふたりだけで生活していくうちに、お互い自意識の“仮面”が剥がされ、溶け合い、交錯していく…。「映画」と名付けられる予定だった本作は、ベルイマンによる映画論だ。終生にわたるパートナーとなったリヴ・ウルマンは、本作でベルイマンに見出され、以降共に傑作を生み出してゆくことになる。

『叫びとささやき』
19世紀末のスウェーデンの大邸宅。優雅な生活を送る上流階級の3人姉妹と召使。 4人の女性のそれぞれの愛と孤独、生と性の断片を強烈な赤のイメージで抉り出し、まさにベルイマン芸術のエッセンスが花開いた名作。トリュフォーが絶賛し、アメリカでのベルイマンの最大のヒット作となった。

黒澤明、フェデリコ・フェリーニとならび「20世紀最大の巨匠」と称されるイングマール・ベルイマンは、半世紀にわたる創作活動で50を超える作品を遺し、その多くが世界の映画祭などで絶賛され、その後の映画監督にも多大な影響を与えてきました。今回の特集では、“神の沈黙”三部作の『鏡の中にある如く』や、集大成ともいえる超大作『ファニーとアレクサンデル』など6作品を上映します。ベルイマンの世界に浸る至福をどうぞ心ゆくまでご堪能ください。

(公式より)


| イベントURL |  

http://www.cf.city.hiroshima.jp/eizou/calendarThis.html?id=sc